良心的・技術力が高いiPhone修理店の見きわめ方

修理後、筐体の中の様子を確認させてくれるか

2018年02月06日 17時46分

 修理後、ユーザーの目の前で動作確認をしてくれるのは当然のことで、ほぼどの業者でもやってくれるでしょう。しかし、筐体のカバーを開けて、中を見せてくれるところはあまりないかもしれません。ないかもしれませんが、修理に着手する前に、「終わってから中を見せてもらえますか」と聞いてみましょう。
診断の時にカバーを開けるのは当たり前のことですし、修理後に開けるのも造作もないこと、簡単にできることのはずですから、断ったり嫌がったりしたら、それは問題です。というのは、無事に動作が確認できても、実は作業の痕跡が「きたない」こともあり得るからです。
Appleストアや正規修理サービスプロバイダーは、非正規の修理店が手を付けたiPhoneを、ほぼ確実に見抜きます。交換した部品のちがいや、純正品・純正同等品でもロット番号などからチェックできるというのもあるのですが、カバーを開けてちらっと見ただけでわかることもあるのです。それが「作業の痕跡」です。
実は、iPhoneの部品体系はかなりややこしく、たとえばネジでいうと、ロジックボード部分に使われるネジだけで20種類にもなります。どのネジがどこに使われているものか、きちんと理解したうえで外したり締めたりしないと、間違ったところにねじ込んでネジ山がつぶれたり、回せなくなったり、紛失したりとさんざんなことになるのです。そういう無様な修理は、素人でも一目でわかります。そういう修理で「とりあえず動作はしている」状態を取り戻しても、次に故障したときに修理するのはたいへんむずかしくなります。
だから確認した方が良いのです。「終わってから中を見せてほしい」と言われて断ったり嫌がったりするようですと、その業者はいつも雑な作業をやっているという自覚があるのでしょう。そういう業者さんには任せられません。
 
◎まとめ

 こうしていろいろとチェック項目を挙げていきますと、「こんなにチェックするのはたいへんだ」と思われるかもしれません。でも、ひとつひとつのチェックポイントはそんなにむずかしいものではなく、ほんの一言二言で済むものです。是非、確認してみてください。